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■故障発見法:オーバーヒート

走行中、急にエンジンパワーが低下し、水温計を見たら針はすでにレッドゾーンに――オーバーヒートは、現代の最新モデルでも起こりうるトラブルです。オーバーヒートとは、そのエンジンが本来の性能を発揮できる温度よりも高温で稼動している状態で、原因となるのは、主に冷却系やオイル類などの不具合です。そのまま走りつづけると重大なトラブルに発展することもあるので要注意です。

【オーバーヒートの原因】

(1)冷却系のトラブル

冷却液の不足、汚れ、ラジエータホースやヒーターホースなどの取り付け部からの水漏れ、ウォーターポンプを回すベルトの緩み、ウォーターポンプや冷却用ファンモータ、サーモスタットなどの作動不良をはじめ、ラジエータ内部の冷却液の循環不良、ラジエータ前部が塞がれたために冷却風の通りが悪くなった、などがあります。

(2)オイル系の不足や劣化

エンジンオイル不足や劣化、エンジンオイルフィルター内部の詰まり、エンジンオイル無交換によるオイルの極端な性能低下などがあります。

(3)AT(オートマチックトランスミッション)のトラブル

ATでは、ATF(オートマチックトランスミッション・フルード。ATを正常に作動させるオイルの一種)の不足や劣化からATFが過熱することがあります。エンジンからの動力を伝える役目のトルクコンバーター内部でスリップが起こるための、オーバーヒートと同時にパワーの伝達も妨げられ、アクセルを踏み込んでもパワーが出ないように感じられることがあります。

【オーバーヒートの対処法】

オーバーヒートを起したな、と思ったら、とりあえずスピードを落として走ってみて、走行中に「キンキンカンカン」といった金属音などがしていたり、オイルランプ(インパネ内にある"アラジンのランプ"みたいなマーク)が点滅しているとしたら、かなり"重症"です。すぐにアクセルから足を離してエンジンへの負荷を止め、安全な場所まで惰性で走ってエンジンを停止させてください。
  この場合、エンジンオイルが入っていないか、極度に減ってしまったか、あるいはオイルがその役割を果たさないほど劣化してしまい、エンジン回転に必要な適正な粘度と油圧が確保できない状態です。このままアクセルを踏み続けるとエンジン内部はオイル切れの状態となり、ピストンの焼き付きなどに陥ることもあります。

【オーバーヒートの原因究明法】

クルマを停めて、エンジンを切ってしばらく経ってから(最低10分以上)つぎの内容をチェックしてみてください(走行中、金属音がしたり、オイルランプが点滅した場合はすでに走行不能ですので、すぐにJAFに救援依頼しましょう。また、エンジンルームのあたりから水蒸気が上がっているような時は点検は見合わせてください)。

(1)ラジエータの冷却液量、漏れ

エンジンルーム内のリザーバータンクを熱に注意してチェックし、液面が極端に減ってないか確認しましょう。減っている場合は、クルマの下の地面を覗いて、漏れがないか確かめましょう。また、ラジエターキャップを開けて見て、内部の冷却液が白濁していないか確認してください。もし白濁している場合、オイルが混ざってしまった証拠なので、それ以上走行しないようにしましょう。

(2)エンジンオイルの量

レベルゲージを抜いて、オイルの量をチェックしてみましょう。

(3)ATFの量

同様にレベルゲージを抜いて(車種によってはリザーバータンクの場合もあり)、ATFの量をチェックしてみましょう。

(1)〜(3)を試してみて異常がなくて、水温も下がっているようなら、しばらくは走行できる可能性もありますが、できれば、ディーラーや整備工場に相談することをおすすめします。

掲載日:2006.8.9


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