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バッテリーを長持ちさせるコツと交換のめやす

バッテリーを長持ちさせるコツ

(1)バッテリー液を適量に保つ

バッテリーは極板とバッテリー液中の硫酸との化学反応によって充放電しています。バッテリー液量が減り、極板が液面より露出するようになると、バッテリーに蓄えられる電気エネルギーが減ってしまい、バッテリーあがりの原因となります。バッテリーの液量を一定に保つことがバッテリーを長持ちさせる第一のコツです。


バッテリー液が少ないまま、使い続けるとサルフェーション現象(極板に硫酸鉛の結晶が付着し、極板が化学反応しなくなる現象)をおこし、極端にバッテリーの寿命を縮めます。サルフェーション現象がおこると、バッテリー液を補充しても元の状態には回復しません。

適正な液量を保つため、定期的にバッテリー液をチェックしましょう。

(密封式バッテリーは点検不要です)

【点検の仕方】

バッテリー液が減少しているときは
補充液または蒸留水を補給してください。

必ず補充液か蒸留水を使用し、UPPER LEVEL(上限)まで補給します。それ以上に補給すると、走行中にバッテリー液がこぼれてしまう恐れがあります。液がこぼれると、回りの部品を腐食させるなど不具合の原因となります。また、水道水や井戸水など不純物を含んだ液を補充すると、バッテリーの寿命を短くします。


(2)厳しい環境での使用を避ける

バッテリーを長持ちさせるためには、バッテリーあがりの原因となる厳しい環境での使用を避けることが大切です。

充放電が厳しい使い方を避ける

ランプをつける夜間のみの走行や、アイドル回転状態での長時間停車、日に何回も始動するなどの使い方は、バッテリーの充放電が激しく、寿命を縮める原因となります。

長時間のハザードの点灯やうっかりミスによる点灯も注意
バッテリーの温度が高くなる使い方を避ける

バッテリーは化学反応によって充放電を行なうため、温度が高いほど反応が活発になり、バッテリー極板の劣化を早めます。渋滞時など長時間のアイドル回転状態では走行風がなく、エンジンルームが高温となって、バッテリー寿命を縮める原因となります。また渋滞時は、エアコンスイッチをこまめに切るなどして、バッテリー消費を減らしてください。


クルマを使用しなくても、
バッテリーの蓄電量は自然に減っていきます。

お車を長期使用しない時は、バッテリーターミナルを外すなどの方法もありますが、エンジンコンピューター等に影響する場合があり、専門的な知識が必要です。詳しくは販売店にご相談ください。

バッテリー交換のめやす

バッテリーの寿命は、使用状況により大きく異なりますが、一般的には2〜4年程度と言われています。バッテリーの寿命が近づくと、次のような症状が現れてきます。このような症状が確認できたら、交換時期です。

バッテリーの寿命が近づいた症状

各液槽の液の減り方にバラつきがある例

● 始動時に、スターターの回転が遅く長続きしない

● バッテリー液の減り方が早くなる

● 各液槽の液の減り方にバラつきがある

● 充電しても性能が回復しない(すぐにバッテリーが上がってしまう)


バッテリーの選び方

バッテリーにはサイズや容量が決められており、クルマに合ったもの(基本的には車両に搭載されているバッテリー型式と同じもの)を使用する必要があります。

■バッテリーに書かれている記号の意味

最初の2桁は性能ランク、次のアルファベットはバッテリーの幅と高さの区分、次の数字は長さ、最後のアルファベットは端子の極性位置右側ならR左側ならL


●端子の極性位置

マイナス端子の位置が、右側ならRタイプ。左側ならLタイプ


トヨタ自動車株式会社様と大阪トヨタ自動車株式会社様のご協力により掲載しています。

掲載日:2004.8.4


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